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靴作り実践ノート

靴作りの製作工程、靴作りの道具、手作り靴の作り方、ハンドメイドシューズ製作における作業メモ。

靴の道具と使い方8:鏝(こて)後編
何をどのような順で作業するのかは、当たり前ですが決まりなどありません。なので僕が紹介する手順も、単に一例にすぎないので、そう思って読んでおいてください。

ふのり
底面の仕上げ・・・布糊+磨き
空鏝をかけ、コバの形状を決めたら、底面を先に仕上げます。


底面の仕上げは、サンドペーパーで銀を取り(画像右)、布糊を塗って磨く(画像左)のが、僕の常套手段ですが、布糊の代わりに「ソールフィニュッシュ」や「ボトムステイン」等のケミカルもあるのでご自由にどうぞ。
僕が先に底面を仕上げてしまう理由は、コバを着色する際に、染料が底面に滲み出すのを防ぐ為です。(布糊処理をしておけば、著しく染料が滲むことはないように感じています)
底面を仕上げ、コバに染料を入れたら、いよいよ熱鏝をかけて完成に向かいます。

「目付け鏝」
目付け鏝
ウェルトのギザギザに、ひと目づつコバワックスを付けながら、目付けをしていきます。この時、鏝の温度が高すぎると、革が焦げるだけでなく、出し縫い糸も焼き切ってしまうので要注意です。

「目付け車」
目付け車
今回は使っていませんが、目付け鏝の代わりに、目付け車(ウィール)を使うこともあります。ギザギザのコマの大きさにもよりますが、こちらの方がギザの間隔は狭く、また浅く、よりドレッシーな雰囲気に仕上げたい時に使います。

「コバ鏝」
コバ鏝
コバ鏝は、靴底の厚みに合わせて、適切なサイズのものを選びます。また、コバの形は、このコバ鏝の形で決まるので、ほとんどの場合、買ってきたそのままの状態で使うことはなく、自分の目指すコバの形が再現できるように加工して使います。
余談ですが、最近はこの手の工具の仕上げが非常に雑で、その意味でも買ってきたままでは使えないような気がしています。

「踵鏝(イチョウ鏝)と小口鏝」
踵鏝
ヒールや底面、或いはアッパーのシワ伸ばし等に使うのが踵鏝。踵鏝は、アールがキツイと使いにくいので、少し平らになるように削っています。
小口鏝(五厘鏝)は、ヒールの上側(ウェルトと繋がってくるライン)や、ヒールの顎の側面に使います。念押しのように線が1本入るので、より引き締まった感じになります。


代表的と思われる鏝だけを紹介しましたが、他にも装飾的に用いる鏝などもあり、その種類は相当数あります。詳しくは、この本にも載っていますし、または道具屋さんのHP等でも見ることができるので、興味のある方は、是非調べてみてください。



この記事へのコメント
コバ鏝は持ってた方がいいかなと思っているのですが、
あの数字はmmじゃなさそうに見えるのですが、
どういう表記なんでしょうか?
投稿者 | だい | #LgNd7a.2 [編集]
すべてがそうではないですが、日本製は尺貫法で表示されているみたいです。
例えば26だと、2.6分=約7.8mm
投稿者 | REN | #- [編集]
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