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靴作り実践ノート

靴作りの製作工程、靴作りの道具、手作り靴の作り方、ハンドメイドシューズ製作における作業メモ。

内羽根式1-3:ウェルテッド用中底作成
作業手順については、既に述べましたので、今回はその補足的内容です。

中底の材料はひとつだけではなく、底付けの製法によって何種類かあります。
今回のようなウェルテッド用には、4〜5ミリ厚のベリーを使うことが多いと思いますが、中には床革を貼り合せたようなものや、紙のボードとヌメ革で作られたものなど、ウェルテッドには不向きな中底もありますので、はじめて購入する時には注意が必要です。

nsoko0.jpg

「中底の癖付け」
自転車のタイヤチューブを利用して、木型の底面の形状を中底に覚えさせます。
荒断ちした中底を木型底面に釘(2、3本で)固定し、タイヤチューブでグルグル巻き。
この時、縦に一度ぐるっと回し、それから横にグルグル回すと、ずれ難くて作業性が良いです。
また、チューブは中底全面に回るように(中底が見えなくなるように)巻くことをお勧めしておきます。なぜならば、チューブを解いた時に凸凹になる→硬いところと柔らかいところができるのを防止するために。

中底は水に濡らした方が早く癖付けが出来ますが、濡らさなくとも癖は付きます(画像右:ドライのまま一晩放置)


「溝堀」
中底1
中底の癖が付いたら、木型底面と同じ大きさになるように、中底の大きさを整えます。
その後、コンパスなどで溝を掘る位置にラインを引き、済んだら外周を一定の角度を保ちながら面を取ります。
一定の角度とは、縫い合わせるウェルト(押し縁)の斜辺に対応。

ちなみに、面を取らずに、水平垂直に切り込みを入れて、壁を作る(リブを立てる)方法もあり、この時は使用するウェルトも漉きの入っていない平押し縁のようです。(欧州ではこちらの作り方なのかな?)

中底2
上記ライン上を一定の深さで切り込みを入れ、斜めに革を切り取っていく。
切り取ったカス?は後で使うので取っておく。切り取っている最中に、バラバラになって本当のカスになってしまったら、躊躇せずに捨てちゃいましょう。
無理に使うことはないと思います。

中底3
ワンポイント!
溝を掘った所に水を付け、ハンマーや包丁の柄などで軽く擦っておくと、エッジが出て、また、余計に切り込んだ部分が潰れて、掬い縫いの準備が綺麗に整います。

中底4
掬い縫いの穴を開けておきます。

溝の深さや、外周からの寸法、掬い縫いの間隔などは、あえて何ミリと明記しておりません。
物性的には溝は深く、幅は広く取った方が安定方向へ行くのでしょうが、浅く狭い方が作業性は優れると思います。
要は作者がどこに着目し、どうのように考えるのかで決まってくる部分だと思いますので、色々試してみるのも良いかと思います。

といいつつも、初めての方は何ら目安がないと辛いでしょうから、僕は今のところ下記の通りで作業しています。
溝の深さ:2mm残る程度(材厚が5mmだとしたら、3mm切り込む)
溝の幅:19mm(面を取ってマイナス4mm)
掬い縫いの間隔:糸の出口の間隔で、基本9mm。爪先部のみ8mm。

これが答えではありませんので、ご参考まで!

この記事へのコメント
すくい縫いのピッチ、
本には「8mmで」と書いてあったのですが、
【出口で】ってのが分からず、最初内側で測ってやってしまったら
爪先でとんでもなく広いピッチになってしまったのを思い出しました(笑)

すんげぇ綺麗なリブだなぁと思っていたのですが、
そうですか、締めてるんですね・・・
次やってみます。
投稿者 | だい | #LgNd7a.2 [編集]
だいさん
爪先想像したら笑ってしまいました。
(^^ゞ
たしかに最初は分からないですよね。

リブ絞め?是非やってみてください!
モヤモヤがなく作業できて気持ちが良いです。
投稿者 | REN | #- [編集]
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