靴のアッパー(底より上の部分)を組み立てるにあたり、最低限必要と思われる道具と、その使い方のお話。
組み立ての流れを大雑把に言えば、
裁断→漉き→折込み→貼り合わせ→縫製
となるので、その順を追って説明したいと思います。
組み立ての流れを大雑把に言えば、
裁断→漉き→折込み→貼り合わせ→縫製
となるので、その順を追って説明したいと思います。

革包丁
画像右から、裁断用、漉き用、丸包丁。
裁断用と漉き用は、ひと目で区別が付くように、幅の違うものを使っています。
強いて言うなら、漉き用は頻繁に砥いで、常にキンキンな状態で使うので、幅が狭い方が研ぎやすいかなぁ?・・・くらいの差です。
丸包丁はアッパーでは使いません。
主にはヒールの積み込み作業で、革を掘ったり削ったりする場合に使います。

革漉き
革を漉く(すく)とは、革を薄くする作業で、本来は「剥く」と表記するのが正しいようです。
また、革漉きは目的によって、漉き幅や角度に違いがあり、アッパー作成時に行う漉きは、主に次の3つです。
(1)折り込み漉き→折り返した時に元の革の厚みになるよう斜め漉き。
(2)貼り込み漉き→パーツを貼り合わせた時に、段が出ないよう斜め漉き。(貼り合わせた後に縫製があるので、強度が落ちないよう折り込み漉きよりは鈍角で幅も狭く)
(3)縫い割り漉き→縫い割り部分の段漉き。(画像4参照)
(画像1)革漉きはガラス板のような、平らで硬いものの上で行い、常に包丁の一方の角は板に接しています。また、厚みや角度のコントロールは、その接している点を支点に、矢印部分の位置を上げ下げして中指の腹で角度を固定し、中指の指先も革から離れないように滑らせながら作業をすると、一定の角度、幅で漉くことができます。
更に、革が浮いてくると、穴が開いたり上手く漉けないので、人差し指はしっかり包丁を押さえ、同時に革を押さえるようにすると良いです。
(つまり、良く砥ぐだけではなく、包丁の滑りも良くしておくことが大事)
(画像2)上記の通り、包丁の角はガラスの上を滑るので、角は予め丸めておくと良いです。角のままでもその内に欠けてなくなりますが、大きく欠けると厄介なので、先に丸めた方が良いと思います。
砥石の側面で4,5回擦れば丸まります。
(画像3)斜め漉き。漉き幅が広い時は、一回で漉こうとせず、角度を徐々に鋭角にしながら数回に分けて漉くこともアリです。
(画像4)段漉き。使う包丁の角が、斜め漉きとは違うことに注目。
主に縫い割の時に行いますが、下手に段を作ると、ミシンがズッコケルことがあるので、自信のない人はやらなくても良いと思います。
もういっちょ。

三日月漉き(正式名称不明)
漉き始めは鈍角。徐々に鋭角+漉き幅を増やし、また鈍角へ戻る。
なんちゅうテクニックもあります。
いずれにしても、革漉き作業の良し悪しは、すべて包丁の砥ぎにあると言っても過言ではないと思います。
切れ味の悪い包丁で漉き作業をすれば、漉き難いのは言うまでもなく、特に薄い革などは、包丁が抵抗になって、びよ〜んと伸びてしまうこともあり、折角型紙とおりに裁断しても、漉きで台無しになりかねません。
また、革漉き作業が重要なのは、折漉きにせよ貼り漉きにせよ、その後にはミシンが走るので、一定の厚みで漉かれていなければ、折りも貼りも凸凹になり、その凸凹の上をミシンが走れば、縫い目も綺麗に揃わなくなります。
と言いつつも、分かっちゃいるけど包丁研ぎって難しいんですよねぇ〜。。。
研ぎ屋さんって職業もあるくらいだし。
頑張りどころですなっ!
本日ここまで。
明日は折り込み(へり返し)作業です。
次の記事靴の道具と使い方2:折り込みと縫い割
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木型修正この記事へのコメント
逆手で包丁持つのはなんとか出来るようになったのですが、
その持ち方はコントロールが利かなくて出来ないんですよね〜
あと表包丁の漉きもヤバくて出来ないのですが、
どういう時に表包丁って使うんでしょう?
その持ち方はコントロールが利かなくて出来ないんですよね〜
あと表包丁の漉きもヤバくて出来ないのですが、
どういう時に表包丁って使うんでしょう?
投稿者 | だい | #LgNd7a.2 [編集]
ガラス板に接している方の包丁の角が、例えばボールペンになっていると想像して、ペン先でガラスに線を書くような気持ちで漉くと、順手でも逆手でも安定した漉きが出来るような気がします。
線を書くと思えば、ガラスから包丁が浮くことがなくなるし、革の端から外側へ等間隔で線を引くと思えば、漉き幅も安定するんじゃないかなぁ?と思うのですが、どうでしょう?
あと、表包丁は僕は一切使いません。
裁断にせよ、漉きにせよ、片刃の包丁は、裏刃の方向へ切れ込むような動きをするので、表包丁で漉きをすると、グサッと入り込みますよねぇ?
なので、その時は、革を押さえつつも、上向きな方向で包丁をコントロールしなければならないので、裏包丁に比べてコントロールが難しいんですよね。裏包丁は反対に、刃が浮いてこようとするので、革と一緒に押さえ込めば済んでしまうので、その意味では楽だと思ってます。
ただ、切れ味は表包丁の方が良いので、そちらを優先したい時は、表でやれば良いと思いますよ。
余談ですけど、出し縫いが済んだ後の、本底の成形(コバ決め)も、切れ味優先の時は表、コントロール優先の時は裏、といった使い分けをしています。
また、包丁の特性?は、少し厚めの革で、正規の持ち方と、反対の持ち方(表刃が右)とで、裁断してみると、裏刃側へ切れ込むことが体験できると思います。
線を書くと思えば、ガラスから包丁が浮くことがなくなるし、革の端から外側へ等間隔で線を引くと思えば、漉き幅も安定するんじゃないかなぁ?と思うのですが、どうでしょう?
あと、表包丁は僕は一切使いません。
裁断にせよ、漉きにせよ、片刃の包丁は、裏刃の方向へ切れ込むような動きをするので、表包丁で漉きをすると、グサッと入り込みますよねぇ?
なので、その時は、革を押さえつつも、上向きな方向で包丁をコントロールしなければならないので、裏包丁に比べてコントロールが難しいんですよね。裏包丁は反対に、刃が浮いてこようとするので、革と一緒に押さえ込めば済んでしまうので、その意味では楽だと思ってます。
ただ、切れ味は表包丁の方が良いので、そちらを優先したい時は、表でやれば良いと思いますよ。
余談ですけど、出し縫いが済んだ後の、本底の成形(コバ決め)も、切れ味優先の時は表、コントロール優先の時は裏、といった使い分けをしています。
また、包丁の特性?は、少し厚めの革で、正規の持ち方と、反対の持ち方(表刃が右)とで、裁断してみると、裏刃側へ切れ込むことが体験できると思います。
投稿者 | REN | #- [編集]
包丁のウラが鏡のごとく砥がれているのは
感激ですらあります
ガラス板は刃先を痛めると思い、
使えていなかったのですが、
目からウロコです
まだまだ知らないことが多いです
感激ですらあります
ガラス板は刃先を痛めると思い、
使えていなかったのですが、
目からウロコです
まだまだ知らないことが多いです
投稿者 | たつや | #- [編集]
あんまり鏡面過ぎても光が反射して眩しいです(>_<)
刃先以外は適当に傷つけて曇らせているんですけどねぇ。。。本末転倒?
刃先以外は適当に傷つけて曇らせているんですけどねぇ。。。本末転倒?
投稿者 | REN | #- [編集]
ちょっと怖かったのですが、失敗覚悟で
今日、その包丁の持ち方でコバ漉きをやってみました。
ちょっとやって慣れたら早い早い♪
恐れずにやってみるもんですね〜
今日、その包丁の持ち方でコバ漉きをやってみました。
ちょっとやって慣れたら早い早い♪
恐れずにやってみるもんですね〜
投稿者 | だい | #LgNd7a.2 [編集]
要点さえ気づけば、包丁の持ち方なんてあまり関係ないような気がしません?
言い過ぎかなぁ?
(^^ゞ
言い過ぎかなぁ?
(^^ゞ
投稿者 | REN | #- [編集]



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