靴の作り方、靴の道具の使い方、靴制作のヒントなど、自分で靴を作りたい人向けのブログです。

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靴 の 道具 と使い方2:折り込みと縫い割

先回の「革漉き」に続き、今回は折り込みと縫い割。綺麗な革漉きは綺麗な折り込みを導き、綺麗な折り込みは綺麗な組み立てへと繋がります。使用する道具は通称「ぽんぽん」、製甲ハンマーです。
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pon.jpg
「底付けハンマー(上)と製甲ハンマー(下)」
字の如く、底付けハンマーは底革を貼り付けたり、ヒールを積み込む際の釘を打つ時に使用します。一方製甲ハンマーは、ハンマーでありながら釘を打つことはなく、木型に革を馴染ませる場合や、アッパーの組み立ての際に革を叩いたり、或いはシワを逃がす際に革の上を滑らせたりといった使い方をします。

or.jpg
「折り込み(へり返し)」
今回は谷カーブのある部分で説明します。
(画像1)型紙を正しい位置でクリップで固定します。

(画像2)谷カーブはそのままでは折り込めないので、折りシロに刻みを入れます。刻みをあまり深く入れると、折り込んだ時に見えてしまうので、だいたい折シロの2/3程度。(革の硬さにより調整)
刻みは折り込む線に対し垂直に入れる方法(下の画像参照)と、斜めに入れる方法とがあります。更に斜めに入れる刻みは、革に対して垂直に刃を落とすのではなく、お刺身を切るように斜めにスライスする感じで入れます。こうすることにより、刻みの断面で凸凹することがなくなり、よりフラットに折り込みが仕上がります。(今回は斜め刻みを採用)
(注)刻みを入れる場合は、先にゴム糊*1を塗っておく。後から塗ると刻み同士がくっ付いて厄介です。

(画像3)型紙に合わせて折り込む。左手で型紙がほんの少し見える位置に、折り込みシロを倒しながら、右手で製甲ハンマーで叩く。(叩いて型紙と一致させる感じ)
撮影のため右手はデジカメを持っていますが、本来は左手を追いかけるようにハンマーで叩いていきます。無理してハンマーを使わなくても良いですけどね。。。

(画像4)終わり。別に難しい作業ではないですが、注意としては型紙がずれないようにしっかり固定します。
ちなみに、山折りは↓
山折
垂直刻みは↓
kiz.jpg
包丁を左右に振り、刃をギッタンバッコンさせながら向こうへ押していくと早いです。

nuw.jpg
「縫い割」
縫ってから割るから縫い割。・・・なんでしょうねぇ、きっと。
(画像1)木型の踵の部分を使い、縫った部分がしっかり開くように、左手で革を押し広げ、軽くその上をハンマーで叩く。
*本来は木型ではなく、縫い割用の馬が道具として売っています。僕は当初より木型を使っているので、今更馬を買う気がしませんで、、、(^^ゞ

(画像2)ハンマーの尖っている方で革をしごく。縫い割シロをむしっていく感じ。縫った糸が切れないように注意!
これまた左手はデジカメを持っていますが、本来は革を押し広げたままで作業します。

(画像3)ハンマーで叩いて潰すと、ほとんど平らになります。画像1と比べて見てください。ここでも叩き過ぎると糸が切れるので注意です。

(画像4)今回のサンプルは裏地なのでこれで終わりですが、表革の縫い割りの場合は、表側からも軽く叩いて馴染ませます。


次回は「市切り」「菊割」という道具の説明です。

*1ゴム糊
靴作り使う接着剤について大きく分けると4種類あります。
1:ゴム糊
両面に塗って乾燥後貼り合わせ。
縫製前の仮止めで、接着力は弱い。

2:混合糊(混合ラバー)
両面に塗って乾燥後貼り合わせ。
釣り込み用で、接着力は強い。
スリーダインLS-60等

3:底付け用
両面に塗って乾燥後軽く暖め貼り合わせ。
靴底の接着などに用い、接着力は強力。
DBボンド、ハイボン等

4:カウンターセメント
水性なので片面に塗って乾燥前に貼り合わせ。
乾燥後硬くなるので、主に月型、先芯の接着に用いる。
粉コルクと混ぜて、中物として使う場合もある。
カウンターセメント、ラックボンド、アクアセメント等
*木工用ボンドでも代用可。但し乾燥が少し早いような気がします。

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カテゴリ 靴作り の 道具 ・基本作業

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