靴の作り方、靴の道具の使い方、靴制作のヒントなど、自分で靴を作りたい人向けのブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「スポンサード リンク」
カテゴリ スポンサー広告

靴 の 道具 と 使い方1: 革 の 裁断と 漉き

靴のアッパー(底より上の部分)を組み立てるにあたり、最低限必要と思われる道具と、その使い方のお話。

組み立ての流れを大雑把に言えば、
裁断→漉き→折込み→貼り合わせ→縫製
となるので、その順を追って説明したいと思います。
「スポンサード リンク」

hou.jpg

革包丁
画像右から、裁断用、漉き用、丸包丁。
裁断用と漉き用は、ひと目で区別が付くように、幅の違うものを使っています。
強いて言うなら、漉き用は頻繁に砥いで、常にキンキンな状態で使うので、幅が狭い方が研ぎやすいかなぁ?・・・くらいの差です。

丸包丁はアッパーでは使いません。
主にはヒールの積み込み作業で、革を掘ったり削ったりする場合に使います。


km.jpg

革漉き
革を漉く(すく)とは、革を薄くする作業で、本来は「剥く」と表記するのが正しいようです。
また、革漉きは目的によって、漉き幅や角度に違いがあり、アッパー作成時に行う漉きは、主に次の3つです。
(1)折り込み漉き→折り返した時に元の革の厚みになるよう斜め漉き。
(2)貼り込み漉き→パーツを貼り合わせた時に、段が出ないよう斜め漉き。(貼り合わせた後に縫製があるので、強度が落ちないよう折り込み漉きよりは鈍角で幅も狭く)
(3)縫い割り漉き→縫い割り部分の段漉き。(画像4参照)

(画像1)革漉きはガラス板のような、平らで硬いものの上で行い、常に包丁の一方の角は板に接しています。また、厚みや角度のコントロールは、その接している点を支点に、矢印部分の位置を上げ下げして中指の腹で角度を固定し、中指の指先も革から離れないように滑らせながら作業をすると、一定の角度、幅で漉くことができます。
更に、革が浮いてくると、穴が開いたり上手く漉けないので、人差し指はしっかり包丁を押さえ、同時に革を押さえるようにすると良いです。
(つまり、良く砥ぐだけではなく、包丁の滑りも良くしておくことが大事)

(画像2)上記の通り、包丁の角はガラスの上を滑るので、角は予め丸めておくと良いです。角のままでもその内に欠けてなくなりますが、大きく欠けると厄介なので、先に丸めた方が良いと思います。
砥石の側面で4,5回擦れば丸まります。

(画像3)斜め漉き。漉き幅が広い時は、一回で漉こうとせず、角度を徐々に鋭角にしながら数回に分けて漉くこともアリです。

(画像4)段漉き。使う包丁の角が、斜め漉きとは違うことに注目。
主に縫い割の時に行いますが、下手に段を作ると、ミシンがズッコケルことがあるので、自信のない人はやらなくても良いと思います。

もういっちょ。
tuki.jpg

三日月漉き(正式名称不明)
漉き始めは鈍角。徐々に鋭角+漉き幅を増やし、また鈍角へ戻る。
なんちゅうテクニックもあります。

いずれにしても、革漉き作業の良し悪しは、すべて包丁の砥ぎにあると言っても過言ではないと思います。
切れ味の悪い包丁で漉き作業をすれば、漉き難いのは言うまでもなく、特に薄い革などは、包丁が抵抗になって、びよ~んと伸びてしまうこともあり、折角型紙とおりに裁断しても、漉きで台無しになりかねません。
また、革漉き作業が重要なのは、折漉きにせよ貼り漉きにせよ、その後にはミシンが走るので、一定の厚みで漉かれていなければ、折りも貼りも凸凹になり、その凸凹の上をミシンが走れば、縫い目も綺麗に揃わなくなります。

と言いつつも、分かっちゃいるけど包丁研ぎって難しいんですよねぇ~。。。
研ぎ屋さんって職業もあるくらいだし。

頑張りどころですなっ!

本日ここまで。
明日は折り込み(へり返し)作業です。

「スポンサード リンク」
カテゴリ 靴作り の 道具 ・基本作業

同じカテゴリの別記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。